405を降りる (2013年)

peugeot405 break

2013年の我が405。エンジンフードの如実な退色も含めて、ヤレ感が大きい

本当は、もっと昔のこと、例えば私が免許を取った頃、いや幼少期のクルマ体験の頃から順を追って書いていくほうがいいのかもしれないけれど、一応、現在につながる話の発端ということで、今乗っているPEUGEOT 208 XY を手にいれる頃のことから始めてみようと思う。

2013年の初夏、私は秋にやってくるPEUGEOT 405 SRI-EX BREAK(以下405と記す) の車検をどうするか、思案の日々が続いていた。この年、車齢22年目を迎える405はいくつかの難点を抱えながらも、とりあえずは日常の使用に不都合のない状態であった。例えば、右後部ドアが開閉不能になっているとか、数年前からエアコンが死亡しているとか、ルーフやエンジンフードの塗装が、完全に剥げてしまっているとか、些細な問題(笑)はあったものの。

今から振り返ってみても405は最高の1台だった。その魅力の詳細は、またの機会に譲るとして、このクルマを手放すということは、なかなか考えられなかった。この年より前、2011年も2009年も同じ思いで車検を通してきたのである。実際、致命的な故障が発生することなく、これまで乗り続けてこられた。

ただ、2013年は別の予感がした。ここまで乗ってこられたのは、まったくの偶然と根拠のない確信に支えられていただけで、そろそろ楽観的ではいられなくなると、沈みゆく太陽を前して、俯き加減に405を眺めていた。

全塗装も含め、少なくとも100万円前後のメンテナンスを施す。それで何とか好調を維持できるか。しかし、もはや入手不可能らしいパーツの数々もあるという。いや、最低限のメンテだけでも次の車検までの2年間なら大丈夫かもしれない。そんな逡巡が続いたが、しばらくして、買い替えという現実的な判断に達した。

後に出入りするようになった専門店で聞くところでは、405のパーツについては中古や代替品を使うことで何とかなったようだが、そうしたところで、その後何年の間まともに乗り続けられるかは微妙な気もしていた。何より、それはもう道楽の世界に足を踏み入れることに等しい。クルマは好きだが、道楽まではやるつもりはなかったので、2013年にて405とのお別れは妥当な判断だったように思う(思いたい)。

405を降りることが決定した。では、次の1台をどうするか。話の流れとしてはその順番が自然だが、実際は少し事情が異なる。

次回「80年代からの招待状 (2013年)」に続く

4件のコメント

  1. 405BREAK、いい車でしたよね。控えめだけど存在感あるスタイル、魔法の様なサスペンション、包み込んでくれるシート、意外にダイレクトなハンドリング、速くはないけどスルスルと独特な加速感。いつまでも記憶に残り続ける車です。

    1. 全くその通りですね。高度な普遍性といいますか、ケレン味が無いのに後々まで深い余韻を残します(今でも!)。こういうクルマが個人的には一番のツボです。降りる決断を下すまで、散々悩んだのは記した通りです。

  2. ナカジョー・フリムさんとはブログ読んでて車の趣味がすごく近いと感じます。405と過ごした時間はとても幸せで満たされてました。今でも車にそんな深い味わいを求めるのですが… 自分は今308(T7)の6MTに乗ってます。BMW製エンジンはナカジョー・フリムさんの印象と同じく今ひとつスカッとしないフィールに物足りなさを感じます。スタイルもアシも特筆ないですが、ストローク長めだけど意外に節度あるシフトフィーリングと電動油圧バワステはダイレクト感があり気持ちいいです。自分の車遍歴の中で次に記憶に残るのは2代目ルーテシア16vです。それこそケルン感なく、でも全ての感覚に爽快さを伴いながらいつまでも運転していたい気分にさせてくれる車でした。どうしてもあの頃の車は良かった、的になってしまいますが、まだ知り得ない次の車へのワクワクも楽しいですね。208は3気筒のマニュアルしか運転した事ないですが引き締まった感じとフットワークはずっと気になってます。

    1. 308(T7)は、私も405からの乗り換え候補車リストに浮上した存在です。当時はもうMTモデルの入手は難しくなっていました。T7だとまだ電動油圧バワステということで、フィーリング的には良さそうですね。2代目ルーテシア16vも、まさにあの時代の、ということで昔話に花が咲いてしまいます(苦笑)

      208の3気筒MTモデルは、普通に良いですね。普通に考えれば私もコレを選んでいたかもしれませんが、XYという奇妙な存在に導かれてしまいました(笑)

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