タイトルは英語による原題であるが、邦題では『初体験/リッジモント・ハイ』である。当時、かなり話題になった記憶があるが、そう大した映画ではない。ちなみに原題では Fast Times であって、初体験とはならないが、映画の内容としては一応整合性のある邦題にはなっている。
何と言っても、人気絶頂 Phoebe Cates (フィービー・ケイツ)のあのシーンが話題の中心だったけれども、時代を反映する小ネタのようなシーンも少なくない。Pat Benatar (パット・ベネター)を意識したファッションの女が揶揄の対象となっていたり。
これはアメリカの高校生活、すなわち学園モノ青春コメディである。高校生がクルマで通学する、高校生がクルマでデートする、そんなシーンが平然と繰り広げられているが、これはなかなか衝撃的な光景でもあった。自分などは、ロードマン(by ブリヂストン)を一生懸命漕ぐのが関の山な高校時代であった。まぁ二人乗りの密着感も悪くないけれど(笑)
アメリカらしい伸びやかな風景に囲まれて、アメリカらしい学園生活が展開される。仮に日本で高校生にクルマ解禁となっても、それは全く異なるストーリーになるだろう。
主題歌は Jackson Browne (ジャクソン・ブラウン)による”Somebody’s Baby (誰かが彼女を見つめてる)”。
↓映画のシーンから構成されたビデオでは様々なクルマも出てくる。あのシーンは入って無い(笑)
Judge Reinhold (ジャッジ・ラインホルド)演じるブラッドが愛車を嬉々として洗うシーン(上のビデオでは末尾の部分)は、若者がクルマを愛でる感覚が十分に普遍的なものとして認知されていた時代を偲ばせるものとして、クルマ好きならば微笑ましく思えるだろう。
個人的に妙に記憶に残っているのが、クルマのデートBGMにLED ZEPPELINの”IV”を勧めるシーンがあって、そのセレクトはどうなのよと思ったのだが、実際に流したのが”Kashmir”だったという細かいツッコミどころの部分である。
ナカジョー・フリムさん
こんにちは。
懐かしい情報の掲載 ありがとうございました。
映画は観ていないのですが、サントラ盤LPレコードを購入して、当時 聴きまくっていたことを思い出しました。
ご紹介にあった、ジャクソン・ブラウンの曲も良かったし、イーグルスのメンバーの曲も収録されている大好きな1枚(2枚組でしたが)でした。
早速、208Allureオーディオ用USBにジャクソン・ブラウンを追加しました。
※当時は、洋楽の曲名に邦題が付いていたのも懐かしい限りです。
※ブリヂストンのロードマン、確か パーツをチョイスして自分好みの仕様にできる画期的なシステムの自転車でしたよね?。
過去ネタの掲載も楽しみにしております。
そうでしたか。私はサントラは聴いていないのですが、同じくアサイラム系といいますか、イーグルス関連の Timothy B. Schmit (ティモシー・B・シュミット)による挿入歌 “So Much in Love”が記憶に残ります。
Jackson Browne (ジャクソン・ブラウン)については、それほど熱心なリスナーではないのですが、この曲はイイですね。70年代の名曲 “Late for the Sky” もしかり。
ロードマンかどうかは記憶が曖昧ですが、同級生に自転車店の息子がいて、自慢げにカスタマイズを披露していました。こういう思い出も後のクルマ趣味に繋がっているかもしれません。