このところ、PEUGEOT 3008のTVコマーシャルを目にすることが多い。といっても私はそんなにテレビを見ない(ある程度決まった番組しか見ない程度)のだけれど、それでも何度か遭遇している。聞くところによると、SUVが近年人気ということもあってか、3008は新たな客層を呼び込んでいるらしく、CM効果も期待できそうということか。
さて、そんな3008の話ではなく、そのCMで使われている楽曲のことである。もはや30年も前のことかと遠い目にならざるを得ないわけだが、 DEPECHE MODE (デペッシュ・モード) の “Personal Jesus”がそれである。”Reach out and touch faith” というキャッチコピーにも聞こえる歌い出しから始まるCMだが、その短い尺には相応しいインパクトを持った選曲だと思う。
“Personal Jesus”を含む1990年発表のアルバム”Violator”はDEPECHE MODE (デペッシュ・モード)の代表作といえる作品で、私にとっても当時のヘビロテだった1枚 である(今でも時々聴いているが)。同じく収録された”Enjoy The Silence”や”Policy of Truth”といった名曲の存在も、忘れられないところだ。
元々、80年代初頭New Wave期のエレポップとしてスタートした彼らだが、徐々にインダストリアルな質感をサウンドに取り入れ、硬質な方向性を示すようになった。欧州的な哀感あるメロディアスな楽曲作りが特徴であるが、ブルージーで乾いた質感も併せ持ち、欧米での人気は絶大なものとなっていった。
“Personal Jesus”は、他のミュージシャンにもカバーされているが、異ジャンル、それもヘヴィ系の解釈が目立つのも特徴である。
DEPECHE MODE “Personal Jesus” (official video)
映像監督は、彼らとは付き合いの長い Anton Corbijn (アントン・コービン)。
MARILYN MANSON “Personal Jesus” (official video)
MARILYN MANSON (マリリン・マンソン)によるカバー。
DEF LEPPARD “Personal Jesus” (official video)
DEF LEPPARD (デフ・レパード)によるカバー。
他にも、米カントリー・シンガー JOHNNY CASH (ジョニー・キャッシュ)によるカバーもある。そのオフィシャル動画は見当たらなかったので掲載はしないが、なかなか味のあるカバーである。